公務員の「経験者採用試験」で重要な「面接」対策とポイントを徹底解説!

転職に成功して活躍している男性のアイキャッチ画像 経験者採用・第二新卒
この記事は約8分で読めます。
[PR] 当サイトのリンクにはアフィリエイト広告が含まれる場合があります。
スポンサーリンク

こんにちは、ryo(リョウ)です。
このブログでは、元・中の人だからわかる「役所の裏話」や「役所の活用術」などを書いています。

履歴書・職務経歴書もOK!試験・小論文もOK!あとは面接だけ……
ここまで来たら合格したいですよね。

なお、小論文について詳しくは、以下の記事で解説しています。

実は僕は、初めての受けた自治体の面接では「ある失敗」をして落ちました。なぜ落ちてしまったかを検証して最終的には複数の自治体・省庁から内定をいただき、公務員として働かせていただきました。

他のサイトには書かれていない僕のリアルな経験と、一緒に働いた仲間たちの傾向も踏まえて、面接のポイントや対策方法について詳しく解説します。面接で使える行政課題や面接官についてのミニ情報も
それではどうぞ。

この記事の内容

経験者採用試験の面接試験や口述試験で「よく聞かれる質問」や「失敗例」と「必要な準備」

面接を最重要視しています」と公言している自治体・省庁も多いです。
公務員経験者採用試験を受験する方にとって、面接は重要なステップです。よく聞かれる質問や求められている人物像を押さえて、面接を乗り切りましょう。

スポンサーリンク

経験者採用の公務員試験とは

経験者採用の公務員試験は、特定の職務経験やスキルを持つ社会人を対象とした採用試験です。一般的な新卒採用試験とは異なり、職歴や実績が評価されるのが特徴です。そのため、職務経歴書や面接の内容が合否に大きな影響を及ぼします

面接で求められる基本的な要素

経験者採用の面接では、以下の3つが重要視されます。

  1. 職務経験の適応力
    応募する職種に関連した経験をどのように活かせるかを具体的に説明する必要があります。過去の業務で成果を上げた事例や課題解決のプロセスをしっかりと整理しておきましょう。
  2. 公務員としての適性
    公務員としての使命感や社会的責任感を示すことが重要です。自治体・省庁や職務の特徴を理解し、自分の強みがどのように貢献できるかを伝えましょう。
  3. コミュニケーション能力
    面接では、論理的かつ簡潔に自分の意見を述べる力が求められます。相手の質問を正確に理解し、的確に答えることが信頼感を生みます。

面接準備で大切なステップ

  1. 職務経歴を明確に整理する
    過去の業務内容や達成した成果を具体的に振り返り、公務員としてどのように活かせるかを明確にしておくことが重要です。また、社会人としての経験をアピールしつつ、公務員として新たな環境にも柔軟に対応できる姿勢を示すことが求められます。
  2. 自己PRを練り上げる
    自分の強みを簡潔に説明できるように準備しておきましょう。「私の強みは〇〇です」とはっきり述べ、過去の具体例を交えながら、応募職種にどのように活かせるかを伝えると効果的です。
  3. 受験先の自治体や省庁・機関を研究する
    その自治体や機関の理念や現在抱えている課題(下に解説あり)について理解しておくことは、面接官への好印象に繋がります。「なぜその自治体で働きたいのか」を明確に伝えられるよう準備しましょう。
    なお、たとえ本音でも「安定した収入・職場環境のためです」とは言ってはダメです。本音でも。
  4. 志望動機を具体化する
    志望動機は面接官が最も注目するポイントです。自分がなぜ公務員になりたいのか、その理由を具体的に説明できるよう準備しましょう。

現在、抱えている行政課題って?
「高齢化社会」「DX」などの社会課題だけではなく、「人手不足」「対人業務ができる人材が少ない」「管理職希望者がいない」などの職場としての課題もあります。面接官に響く内容は、案外、職場の課題だと思いますよ。

管理職希望者がいない理由について詳しくは、以下の記事で解説しています。

面接の種類

面接試験や口述試験と言われる試験は、公務員の経験者採用試験では、個別面接であることがほとんどです。志望動機や自己PR、職務経験、公務員としての適性などが評価されます。
僕は、下の3つの全ての形式の面接も受けました。

  • 個別面接
    いわゆる面接です。これが無いところはありません。
    ただ、最近はオンライン面接OKというところもあり、住んでいる地域に関わらず広く受験しやすくなりました。
  • プレゼン形式
    事前にテーマを与えられる場合が多いです。例えば、「当日会場で『○○(行政課題)の対策』について10分程度のプレゼンを行っていただきます」というものです。
  • 事例形式
    例えば、「あなたは係長です。部下の係員が明日が締切の業務を終えていないことがわかりました。どのように対応しますか?」というような問題が発生したストーリーを渡され、それに対して「自分ならどうする」を口頭で回答するものです。
    職場でのコミュニケーション能力や対応力、柔軟性などを見られています。
    ※同じような筆記試験を出題する自治体もあります。

面接で合格すれば内定ですよね?
選考案内に書かれているので、確認しましょう。
僕は、内定までに最高で4回の面接を受けたことがあります。その時はさすがに「これで最後の面接でしょうか?」と人事の方に確認しました(選考案内に書かれている回数+1回だったため)。
3回まではあるあるです。「合格に近づいているぅ~~~」とポジティブに面接を受けるしかありません。なお、後半になるとより強い人事権を持っている人が面接官として登場してくるので3回目の面接はダルくなる気持ちはわかりますが気を引き締めましょう。

面接当日に気を付けるポイント

  1. 身だしなみを整える
    清潔感のあるスーツや靴を選び、髪型にも気を配りましょう。第一印象は面接の成否に大きな影響を与えます。
  2. 適度な緊張感を保つ
    リラックスしすぎないように気を引き締めつつ、過剰に緊張しないように深呼吸をするなどして調整しましょう。笑顔とアイコンタクトを心掛けることも大切です。
  3. 質問への回答に注意する
    「自分の意見を述べるだけでなく、質問の意図を汲み取る」ことが求められます。特に逆質問の時間には、用意していた質問を的確に伝えることで関心をアピールできます。
  4. 回答内容の一貫性を保つ
    志望動機や希望部署について、一貫したメッセージを持つことで、面接官に信頼感を与えることができます。

僕は、公務員予備校には通いませんでしたが、公務員予備校での模擬面接は1度受けました。第三者に見てもらったおかげで転職理由の伝え方の整理が出来てよかったなと思っています。面接が心配な方は検討してみてください。

よく聞かれる質問例

よく聞かれる質問とその意図について詳しく説明します。

志望動機に関する質問

  • なぜ民間企業ではなく公務員を志望するのか?
  • なぜこの自治体を選んだのか?
  • 公務員としてどのような貢献ができると思うか?
  • 民間企業と公務員とでは違う部分が多いが対応できると思うか?
  • なぜ転職をしたいのですか?

社会人経験者に特有の質問として、「現職を辞めた理由」と「公務員を志望する理由」がセットで尋ねられることが多いです。この質問は、受験者がなぜ民間企業から公務員に転職を希望するのか、その背景や動機を明確にするためです。

職務経験に関する質問

  • 前職での具体的な業務内容は?
  • どのような成果を上げたか?
  • 職場での人間関係で困難だったことは?
  • あなたの強みと弱みは何ですか?

経歴に関する質問には、単に経歴を述べるだけでなく、公務員として活かすことができそうなスキルや経験を挙げていきましょう。
自分自身を客観的に分析し、弱みを克服するための努力や強みをどのように公務員として活かすかを見られます。
僕は外回りが多い仕事をしていたので、「デスクワークばかりでも大丈夫か?」など、適応できるかを質問されました。また、人間関係に関する質問は100%聞かれます。民間・公務関係なく、どんな職場でも人間関係が重要ですよね。

将来に関する質問

  • 5年後にはどのような職員になっていたいか?
  • 入庁後にやりたい仕事は何か?
  • 配属先が希望外の場合はどうしますか?

受験者が具体的な業務内容や目指す方向性を持っているかどうかや、意欲を確認されます。また、人事はガチャで定期的に異動がありますから「希望外の配属先」の質問もかなりされました。柔軟性や適応力が求められます。

ちなみに僕は、「10年後」を聞かれて「さすがに分かりません」と元気に答えました(内定をいただきましたが)。

面接官の目を引く逆質問の例

面接の最後には逆質問の機会が設けられることが一般的です。この時間を活用し、例えば次のような逆質問で自分の関心や熱意を伝えましょう。

  • 「〇〇市では現在、△△のような課題があると伺いましたが、実際にどのような取り組みが進められているのでしょうか?」
  • 「私の経験を活かすためには、特にどのようなスキルをさらに磨くべきでしょうか?」

これらの質問は、事前のリサーチを反映させた内容であることがポイントです。中途半端なリサーチによる逆質問は印象がマイナスになる可能性もあります。十分注意して準備しましょう。

ちなみに僕は、面接予定時間が30分前後の場合は質問なし、1時間程度の場合(省庁の最終面接で多い)は準備していました。30分前後の面接の場合、深いやり取りや面接官側が回答を考える時間を考慮されていないと考えられるためです。

面接の失敗例とその回避法

最後に、よくある面接の失敗例を確認しておきましょう。

  1. 質問に的外れな回答をする
    質問をよく聞かずに回答してしまうと、コミュニケーション能力に疑問を持たれることがあります。
  2. ネガティブな発言をする
    過去の職場や上司について批判的な内容を語るのは避けましょう。前向きな姿勢を常に保つことが大切です。
    僕のように、たとえブラック企業勤めだったとしても、会社を批判するのはNGです。ネガティブ発言から「トラブルがあって辞めたのかな?」と勘繰られてしまうのはモッタイナイですよね。
  3. 質問に答えられない
    面接官からの質問に対して、準備不足で答えられない場合は「事前にもっと調べるべきだった」と評価が下がります。可能な限りの準備をして臨みましょう。
  4. ガツガツ・ギラギラしすぎる
    僕です。初めて受けた面接では「貪欲に売り上げます感」を出しすぎました……。そう、企業と公務員は違うんです。好まれるのは「ハツラツとしている人」「穏やかだけど芯のある人」というイメージです。

面接官ってどんな人?
当たり前ですが、応募先の人事や管理職です。
そう、将来一緒に働くかもしれない人たちなのです。ですから面接では「あなたと一緒に働きたい」と思ってもらえたら合格間違いなしです。

経験者採用試験の面接を制するために

公務員の経験者採用試験で最重要の面接では、しっかりとした準備と自分自身の強みを的確にアピールする能力が必要です。職務経歴の整理や応募先の研究を通じて、万全の対策を整えましょう。自信を持って面接に臨み、公務員として新たな一歩を踏み出してください!

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました