家系図を作りたいと思ったとき、どのように始めれば良いのでしょうか?
家族のルーツを知ることは、絆を深める素晴らしい機会になります。この記事では家系図の作成手順、活用方法、メリットなど、初心者でも取り組みやすい方法を詳しく解説します。
手間はかかりますが意外と単純作業ばかりなので、夏休みの宿題にするのもアリです。
家系図を作るメリット
家系図を作成することで得られるメリットはさまざまです。家族の歴史やルーツを知ることで、新しい発見や家族同士の絆を深めるきっかけになります。
メリット一覧
- 家族の歴史を知る
過去の出来事や先祖の背景を把握できます。 - 家族の絆を深める
家族間で共有できる話題が増えます。作成した僕より、家族が喜んでくれました。 - ルーツへの理解が深まる
自分のアイデンティティをより理解できます。 - 相続や手続きに役立つ
遺産相続や法的手続きの際に家族関係が明確になり参考になります。 - 伝統の再発見
家族の価値観や習慣、文化を再確認する機会になります。
家系図を作成した家庭では、親戚同士が定期的に集まり、より深い交流が生まれることもあります。家系図作りは、家族全体の絆を強める一大プロジェクトと言えるでしょう。
作成前の準備
作成前に、調査の範囲を明確にすることで、効率的に進められます。
- 父方・母方のどちらを調査するか
- どの世代まで遡るか
- 特定の地域や名字に絞るか
これらは、戸籍取得の際にも役所の窓口で聞かれる可能性が高いです。
戸籍謄本を取得して正確な家系図を作成する
戸籍謄本は家系図作成における基本資料です。以下の手順を参考に、効率的に情報を収集しましょう。
戸籍謄本を取得する方法
最新の戸籍から順にさかのぼって取得していきましょう。
戸籍の取得方法については以下の記事で詳しく説明しています。
なお、「先祖代々、同じ自治体に住んでいます」という方は、役所の窓口で取得することをお勧めします。どこまでさかのぼるか、手数料総額はいくらかなど、相談に乗ってくれます。
役所に提出する戸籍請求書の理由欄には「家系図作成のため」としっかり書きましょう。理由がはっきり役所に伝わった方が相談に乗ってくれやすくなります。
また、郵送請求の際は連絡がつきやすい電話番号を必ず記載しましょう。金額は事前に確認したほうがいいかもしれません。
その他の調査方法
過去帳や文献を活用した調査方法
明治以前の家系図を作成したい場合は、他の資料を活用する必要があります。
過去帳を利用する
寺院に保管されている過去帳には、先祖の名前や生没年が記載されています。住職に相談し、過去帳を閲覧することで、戸籍では得られない情報が手に入る場合があります。
図書館や郷土資料館の活用
図書館では地域の歴史書や古文書を閲覧することができます。郷土資料館や地元の歴史研究会が提供する情報も有用です。特に特定の名字や地域に関する資料は、調査を進める上で大いに役立ちます。
オンラインサービスを使った調査
近年、オンラインで家系図を作成できるサービスが増えています。ただ、僕が実際に操作してみた感想としては信頼性に欠けると思いました。
戸籍情報がwebで分かるわけがないので当然ですね。
小学生でも出来る!ほぼ0円!
お子さんが夏休みの宿題として家系図を作成する場合は「生存している人にインタビューして作成する」というのはどうでしょう?
帰省した時などに聞くことで、意外な家族の歴史も聞くことができるかもしれません。
- 自分で分かる範囲の家系図を書いてみる
- 親に、親世代や親(自分から見て祖父母)世代の家系図をインタビューして書いてみる
- 祖父母に、さらに上の世代の家系図をインタビューして書いてみる
家系図のまとめ方
調査した情報を整理し、分かりやすく家系図にまとめることが重要です。
手書きの家系図
紙とペンでシンプルに親族の関係をまとめます。視覚的に分かりやすく、アナログの温かみが感じられます。
Excelでまとめる
効率的に情報を整理できます。
web検索で「家系図」「フォーマット」で検索すると沢山出てきますので、好みのものを選びましょう。
家系図アプリの活用
アプリではプロ仕様のデザインが可能で、バックアップ機能や完成した家系図を家族と共有する機能が備わっているものもあります。
家系図作成業者への依頼
時間が無い場合や、豪華な装丁にしたい場合などは、専門業者に依頼するのも一つの選択肢です。
業者選びのポイント
- 過去の実績や口コミを確認する。
- サービス内容や料金が明確である。
- 戸籍情報だけでなく、歴史的な調査にも対応可能な業者を選ぶ。
依頼時の注意点
調査範囲や家系図の形式を明確に伝えましょう。料金や納期を事前に確認することで、トラブルを避けられます。
僕の経験談(雑談)
僕自身も、僕の家系図を作成した経験があります。
親族に見せびらかしては、喜ばれています。
途中、挫折しそうになりましたが、結果的にはやってよかったなぁと思っています。結構な達成感があります。
発端
パスポート作成のついでに、なんとなく「さかのぼってみるか」と手を出してしまいました。
※なんとなく始めるものではないです(笑)。
近所の役所で取得できるものは、ごく一部だったので、両親の田舎に郵送請求することになりました。
郵送請求でのやりとり
とりあえず、母方の田舎に郵送請求しました。
「1万円程度かなぁ」と適当な手数料を同封して郵送したので、即、役所から連絡が来ました。
『手数料が全然、足りないです。どうしますか』
※廃棄していない役所(戸籍の保存期限参照)で、親族が代々住んでいた土地だったため
追加で1万円分の手数料を送付して、新しいものから順に取得できる枚数だけ送ってもらうことにしました。
※その後、父方も同様に約2万円分を取得しました。
ちなみに、郵送請求の返信用封筒としては、レターパックを同封しました。
結構な重量で届いたので、家系図作成の戸籍請求にはレターパックをお勧めします。
まとめ方・書き方
「なんとなく」始めた家系図作成だったので、Excel(Google検索でヒットしたものをダウンロード)で作成しました。
まずは、戸籍を見なくてもわかる範囲から、順にさかのぼりました。
僕の代(兄弟やいとこ)を一番下にして、どんどん上に伸びるイメージで書き始めました。
高祖父(ひいおじいちゃんの父)くらいから、列が横長すぎてきて、もう訳が分からなくなってきました。始めてしまったことを後悔しました。
お子さんが作業される際は、不要な紙に下書きしてから始めたほうがいいと思います。
かかった費用
実は、完成していません。
いや、未来を考えると、家系図は完成しないものなのかもしれません。
今のところ、4万円+定額小為替の手数料+郵送料だけしか支出していませんが、役所で取得できる戸籍だけでも10万円以上しそうな勢いです。
ある程度、事前準備に記載したとおり、範囲を決める、もしくは、金額を決めてから始めたほうが良いでしょう。
驚いたことも!
実は、役所の担当者と話しているときに「ある先祖の方だけをさかのぼっていくと、田舎の歴史資料に繋がりますよ、そちら側の戸籍を取得していきますか?」と教えてくれました。
「役所で取得できる戸籍以外に、資料館などで保存されている歴史資料でも先祖を遡れますよ」と。
家系図を作りたい人は、ロマンチスト(?)だろうと考えて、教えてくださったんだろうと思います。
役所の人は、結構親切ですよ。
その時は「なんとなく」作成しただけだったので、ただ順番に近年のものから取得しました。
なお、なんとなく作成した結果でも、小学校時代の同級生が実は、遠い遠い親戚だったことがわかりました。
どうやら噂では、誰でも歴史上の人物に繋がるらしいです。
あなたの先祖の歴史上の人物を探してみてはどうでしょう?
注意点
- 意外と費用(手数料)がかかる
- 戸籍の保存期限(除籍された翌年から150年)に注意
まとめ
家系図作成は家族の歴史を知り、絆を深める素晴らしい活動です。
戸籍謄本の取得や文献調査、オンラインツールの活用など、さまざまな方法を組み合わせて取り組んでみましょう。また、専門業者の力を借りることで、より正確で詳細な家系図を完成させることも可能です。
この機会に、ぜひ家族の歴史を紐解き、次世代へ受け継いでいきましょう。
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