こんにちは、ryo(リョウ)です。
このブログでは、元・中の人だからわかる「役所の裏話」や「役所の活用術」などを書いています。
今回の記事は、公務員経験者採用試験の主な内容を解説しています。
僕は地方自治体も省庁も受験し、最終的には複数の内定をいただきました。就職活動は久々だ、というあなたにオススメです。
それでは初級編をどうぞ。
公務員の経験者採用試験は、社会人経験を持つ方を対象とした試験制度です。一般的な新卒採用とは異なり、これまでの職務経験やスキルが重視されます。以下では、試験内容や合格のためのポイントについて詳しく解説します。
経験者採用試験とは
経験者採用試験は、民間企業などでの実務経験を持つ人材を公務員として採用するための試験です。各自治体や官公庁が実施しており、募集要項や試験内容はそれぞれ異なります。一般的には、一定期間の職務経験が受験資格として求められます。
試験の主な内容
募集要項や試験内容はそれぞれ異なりますが、基本的に次に挙げた内容の組み合わせが変わるだけです。応募先の職員としての適性を評価するために設計されています。
書類選考・書類審査
「履歴書」「職務経歴書」を提出します。
履歴書には「受験先の志望動機」が必須です。この時点で、しっかりとした準備が必要です。
また、最近は履歴書・職務経歴書と同時に「小論文」を提出させる自治体・省庁も増えてきました。
何を準備したらいいのかについて詳しくは、以下の記事で解説しています。
教養試験
一般知能分野(数的処理、文章理解など)や一般知識分野(社会、政治、経済など)から出題されます。また、専門職では専門知識に関する試験がある場合もあります。
問題数や難易度は自治体によって異なります。また、事務職・一般職と専門職・総合職の試験のどれを受けるかによって重要度も変わります。
事務職や一般職の場合は足切りだと思っていいと思います。教養試験が無いことも多いです。
僕は、公務員予備校には通いませんでしたし、試験勉強は過去問をネットで拾ってやったのでお金も時間もかけませんでした。ただし、あなたが天才でない限り「まったく準備しない」では切られてしまいます。
また、専門職採用で専門分野の試験がある場合は、しっかりと過去問で勉強する必要があります。
適性試験・適性検査
リクルートマネジメントソリューションズのSPIが有名ですが、他の試験のことがほとんどだと感じました。
適性検査で、一般的に効果測定できる要素は大きく分けて次の2つです。
どちらか一方であることが多く、選考要綱にどちらの試験を実施するかが書いてあることもあります。
- 性格・適性
人間性や考え方の軸など、パーソナリティを定量的に測定 - 学力・能力
思考力や論理性、数値能力など基本的な能力を定量的に測定
小論文試験
教養試験が無い場合はもちろん、教養試験がある場合も「小論文」は重要です。
過去問から文字数や傾向がわかるので、過去問は必ず見ましょう。
- 課題式論文
一般的な社会問題や行政課題についての意見を論述します。与えられたテーマから選択して執筆し、大抵1,200字~2,000字程度です。専門職採用の場合、専門分野に関する知識の確認にも使用されます。 - 職務経験論文
自身の職務経験を踏まえ、公務員としてどのように活かせるかを論述します。これらの論文試験は、受験者の思考力や表現力、そして公務員としての適性を評価するために実施されます。
なお、小論文について詳しくは、以下の記事で解説しています。AIの使用は?の考察も。
面接試験・口述試験
個別面接であることがほとんどです。志望動機や自己PR、職務経験、公務員としての適性などが評価されます。「事前にテーマを与えられてのプレゼン形式」や「事例形式」の面接が実施される場合もあります。
なお、面接について詳しくは、以下の記事で解説しています。僕の失敗談も書いています。
合格のためのポイント
職務経歴の整理や小論文試験対策など、事前の準備が不可欠です。
具体的な対策や試験準備の進め方について詳しくは、以下の記事で解説しています。
経験者採用試験のメリット
これまでの経験を活かし、キャリア形成が可能です。
採用区分や自治体・省庁にもよります、給与面でも経験分が反映されます。また、筆記試験の負担も少ないためチャレンジしやすい試験です。
その反面、倍率が高いことが多いため、情報収集を行い効率的に準備して行くことが必要です。その手助けになれるよう、僕のブログも充実させていきます。
まとめ
公務員の経験者採用試験は、これまでの職務経験を活かし、新たなキャリアを築く絶好の機会です。
各試験の内容や対策を十分に理解し、計画的に準備を進めることで、合格への道が開けます。最新の募集要項や試験情報を常にチェックし、万全の態勢で試験に臨んでください。
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